森寺内科

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お問い合わせ TEL 078-411-4143

お知らせ

お知らせ

生活習慣病の予防医学を推進する 地域密着型医院

旭道山:今年3月1日に開院されたばかりの森寺内科さんに
お話を伺います。
こちらのビル自体も新しいようですが、ビル内には
森寺内科さんの他にも様々な医院が入っているのですね。

森寺:ええ、ここはもともとみなと銀行本店があった場所
なのですが、空きが出たので新たに医療ビルをつくろう
ということに。

旭道山:ではご開院までの経緯もお聞かせ下さい。

森寺:私の家は父も祖父も医者だったものですから、ごく自然にこの道に進みました。
大学卒業後は東京で研修を受け、再び大学に戻って5年間研究生活を致しました。
当初は神経内科を専攻していたのですが、その後恩師の井村先生の下で糖尿病の研究に励み専攻を
糖尿病に変えました。そして昭和51年から県立塚口病院で5年間、神戸市立中央市民病院で19年間、
西市民病院で3年間勤務医を勤めました。

私が糖尿病を扱い始めた頃は1週間に20人くらいしか患者さんはいませんでしたが、今ではその数が
50倍くらいに増えていますね。
そうして近年は毎日患者さんの対応で明け暮れ細かい対応が充分できなくなってきたことから私自身の
「患者さん一人一人の二一ズに合わせた医療を提供したい」という思いが強まり、
このたび開院に至りました。

旭道山:私など1番の糖尿病予備軍だと思っていますのでとても興味があります。
現役を引退後、糖尿病になったという者が周りにも多いですからね。

森寺:スポーツ選手は現役時代は運動量が多いのでたくさん食べても健康を保っていられるのですが、
現役を退いて運動量が減ると相対的に摂取カロリーが過剰になって、糖尿の体質を緩和することが
できなくなるのですね。

旭道山:引退した途端、急に食事量を減らせるわけでは
ありませんからね。

森寺:一般の方も同じで、青年時代にはスポーツもする、
仕事も忙しいということで消費カロリーが多いのですが、
年齢が上がって役職に就いたりするとデスクワークが
多くなったり車を利用する機会が増えたりで運動量が
減ってきます。


比例しておいしいものを食べる機会も増えますので、相対的に摂取カロリーが増えるのですね。
それにもともと日本人は体質的に欧米人に比べ糖尿病になる率が高いのですよ。

旭道山:それはどういうことですか。

森寺:もともと我々モンゴロイドは草食だったので、肉食の狩猟民族に比べてエネルギーを節約する
遣伝子を持っています。
そのため飢えに強く食料がなくても結構生き延びられるのです。
しかし摂取したカロリーを蓄積してなるべく消費しないようにするというこの特性が今のような
飽食の時代では裏目に出てしまい、糖尿病になりやすい体をつくり上げてしまっているのです。

昔は家庭料理も伝統的な和食中心でしたが、昭和40年代からどんどん欧米化が進んできています。
この30年間で糖尿病の患者さんが激増したのにはそうした背景があるのは確かです。

旭道山:糖尿病は様々な形で出てくる合併症が怖いのですよね。

森寺:当院が目指している医療はそういった合併症をできるだけ起こさないよう予防医学を推進する
というものです。
糖尿病は全身疾患ですから神経、心臓、肺、血管など体全体にかかわってきます。

最近は医者も専門の科以外を診ることが少なくなってきていますが、糖尿病の場合は合併症を未然に防ぐ
という意味でも循環器、消化器、呼吸器とありとあらゆる分野にわたって総合的に注意深く見守ることが
大切です。
つまり軽いうちに発見できれば自己管理で改善できますし、かなりの合併症を防ぐことができると。
そういった点に今後はもっと力を入れる必要があると思いますね。

旭道山:大したことはないと放っておくと、どんどんひどくなって
手遅れになるのですよね。

森寺:おっしゃる通りです。日本には実に糖尿病の予備軍が
多く、現在の糖尿病患者数670万人に対し予備軍は
800万人いるとも言われています。
そういう人達を放っておくと10年後、20年後に大変なことに
なるでしょう。
私としましても地域の健康講座など色々な機会を頂いて皆様に
予防に関する意識を持ってもらえるような活動を行っていけたらと
思っています。

旭道山:その分野のスペシャリティーがいらっしゃるというのは地域の方々にとっても心強いことですね。

森寺:小回りの利く医療は地域に根付いた医院の特徴ですからね。もともと糖尿病というのは大病院には
そぐわない分野ではないかと私は考えています。

アメリカに糖尿病治療に関して世界一といわれるジョスリンクリニックがあるのですが、そこでは外来と
教育・研究施設が主で入院施設はほとんど必要ないと言っています。
予防医学を大前提に患者さんや地域の方との繋がりを大切にし、一人一人の話に耳を傾け
ライフスタイルを把握することで本当にその人のニーズに合った治療ができますし、そうした医療こそ
当院のような小規模の医院の得意とするところです。

同様に大病院には大病院の優れた役割もあるでしょうから、今後は日本でも欧米のように大病院と
クリニックの使い分けが必要になってくるでしょうね。
当院としては大病院と同じくらいまで医療水準を高め、他科の医院や大病院との信頼関係を深め
連携を密にする。
そして安心して患者さんを紹介し合えるようになって初めて本当に地域に密着した医療が提供できると
考えています。

旭道山:これからは理想とされる医療活動ができるということで楽しみですね。
地域の方々のためにもますますのご活躍を期待しております。